インテルのバロテッリが暴言「ベローナの連中にはヘドが出る」
6日に行われたセリエA第17節のキエーボ対インテル戦(1-0でインテルが勝利)で、一部のキエーボサポーターから人種差別的な野次(やじ)を飛ばされたマリオ・バロテッリが、交代の際にスタンドに向かってわざと拍手を送るジェスチャーで観客を挑発した一件がピッチの外へも波紋を投げ掛けている。
バロテッリはキエーボ戦で12分に決勝点を挙げたものの、87分に交代でベンチに下がるまでの間、キエーボサポーターから人種差別的チャント(応援歌)を浴び続け、試合終了後にカメラの前で感情を爆発させた。
「ベローナ(キエーボのホームタウン)に来るたびに、『ここの連中にはヘドが出る』と感じさせられる。こんな仕打ちは許せない」
バロテッリのこの発言に、イタリアサッカー界はさまざまな反応を見せている。インテルのジョゼ・モリーニョ監督は、同国の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』とのインタビューの中で、バロテッリをこう弁護している。
「マリオの気持ちを理解しなければならない。確かに彼は、言ってはならないようなことを口にするし、すべきではないことをやってしまう。しかし、同時に偉大な選手でもあり、彼はピッチの中でこそ評価されるべきだ」
一方、ベローナ市長のフラビオ・トジ氏は、バロテッリの発言を市民への侮辱と受け止め、同選手を痛烈に批判した。
「バロテッリは幼稚でうぬぼれの強い男だ。チャンピオンになれるはずがない」
また、キエーボのルカ・カンペデッリ会長も、バロテッリの態度を真っ向から非難している。
「試合中に聞こえた人種差別的チャントは、インテルサポーターによる(キエーボのブラジル人FW)ルシアーノに対するものだけだった。問題はバロテッリの肌の色ではなく、彼がピッチで見せる態度にある」
なんつーかもう救いようのない光景に暗澹とした気分になる。モンキーチャントにマリオが腹をたてる気持ちはわかる。しかし、彼が発言した内容もまたヴェローナに対する謂れのない誹謗ではないのか。問題はあるのだが、何から手をつけたらいいのかさっぱりわからない。ヴェローナの最下層民の民度は急には上がらない。バロテッリひとりに大人になることを要求するのも不条理だ。もちろんインテリスタも酷い。市長の発言も感情的に過ぎる。
ただ、ジョゼがいつものように平静に理性的に前向きに受け止め、かつ選手を守ろうとしてることだけが救いだ。